写真撮影は本当に必要?

弊社ではウェブサイト制作の際に、写真撮影もオプションサービスとしてお勧めするようにしています。以前は特にご提案することもなかったのですが、お客様に写真をご用意していただくと、残念ながらウェブサイトの素材として使えない写真が来ることが非常に多いのです・・・。

ボケている写真やピントの合っていない写真はさすがに少ないですが、解像度が低かったり、アングルが悪すぎたり、撮影対象の端が切れていたり、撮影範囲が偏っていたり。ウェブサイトとして仕上げようと思うと、例えば会社社屋が美しく写っているだけでなく、社内の何気ないワンシーンもイメージカットとして欲しいのです。

ウェブサイトを作っている側からすると、社内を歩き回っただけで「こういうのは絵になるな~」といろいろ思うのですが、お客さまは派手なもの、高価なもの、わかりやすいものについ目が行ってしまい、同じような写真ばかりになるようです。また撮影対象をフレームの真ん中に据えて、いかに綺麗に撮るかを考えられますが、ウェブサイトの素材として使う場合を考えると、撮影対象を真ん中に据えるのではなく、左右のどちらかに寄せた方が使いやすい写真素材になることも多いのです。

そこで弊社では写真撮影をお勧めするのと同時に、ウェブサイトの素材として写真撮影を行う場合は、その案件の企画担当者もしくはデザイン担当者ができるだけ撮るようにしています。その方がウェブサイトをデザインする際に、自分のイメージにより近い写真素材を用意することができ、結果的に良いウェブサイトを作ることができます。

私はウェブサイト制作には直接関与していませんが、今週は写真撮影に大小含めると3回参加しました。写真撮影をしていて思うのは、お客さまの事業内容のリアルな姿が見られるということです。商談時にはあまり突っ込んだ話をすることも失礼になりますので、どうしても表面的な話や差しさわりのないレベルでの話になるのですが、実際にお仕事をいただいて写真撮影に入ってみると、想像していたものと全然違う世界が広がっていることが多々あります。もっと早く現場を見せてもらっておけば良かった!と思うこともありますね。

写真撮影で得た知見は、可能なかぎりウェブサイトの企画や構成に反映させます。それによってもっと個性的で情報豊かなウェブサイトを作ることができます。私たちも手間と経費がかかりますので、写真撮影に多少のご予算を見ていただくことになりますが、より良いウェブサイトを作るためにも、ぜひ写真撮影もセットでご発注いただきたいですね!