マーケティングオートメーション

おはようございます。昨晩は雪が降る予報だったので、時々外を眺めながら寝床に着いたのですが、幸い雪は降らずに快晴の朝です。見事に雪化粧した伊吹山が見通せて、その奥の山々も稜線がはっきり見えて、景色はなかなか風情がありますが、とにかく寒いです。ほぼ零度です。この寒さはなんとかならないですかね …

さて今週の話題は「マーケティングオートメーション」です。自社のWEBサイトを営業に活かしたいというご要望は以前からよくいただくのですが、WEB制作がメイン業務であるナックウェブとしては、WEBサイトから獲得したユーザーをどうやって顧客化するかについては、なかなか良いご提案ができずにおりました。

通常、WEBサイトに訪問したユーザーはどこの誰かわかりません。WEBサイトにアクセスする際にプロバイダ情報やユーザーエージェント情報と呼ばれるものが得られるので、そこから「日本の、滋賀県の、Windows10パソコンを使っている人」ぐらいはわかったりします。あるいは固定IPアドレスを使用しているユーザーについては、DNS逆引きで会社名がわかるケースもあります。とはいえせいぜいそこまでで、WEBサイトを見ている個人を特定することは難しいです。

こういう匿名のユーザーを見込顧客(これをリードと呼ぶそうです)と呼べるレベルまで引き上げるには、少なくとも連絡先は知っておく必要があります。WEBでもっとも一般的な連絡先はメールアドレスですので、訪問ユーザーのメールアドレスを得ることで、こちらから積極的に情報発信する手段ができ、匿名ユーザーを一歩こちらに引き寄せることができます。

メールアドレスを獲得する方法としては、お問い合わせフォームからの問い合わせや、資料請求フォームからの申し込みなど、何らかの個人情報入力フォームを用意しておいて、そこから獲得する形が一般的です。

そうして獲得した見込顧客は、わざわざGoogle検索するなどして、御社のWEBサイトにたどり着き、さらに入力フォームから登録を行ったユーザーですから、そもそも御社の製品やサービスについては関心も高く、聞く耳を持っています。そのうちの何割かは、将来の顧客に成り得ますから、放置しておくのではなく、丁寧に情報発信をしていくべきです。

マーケティングオートメーションツールを使うと、そうして獲得した見込顧客がいつ訪問して、どのWEBページを閲覧して、個人情報入力フォームに至ったか、その後どのWEBページを見ているかなどのWEBサイト内の行動履歴を追うことができます。ですから、事前に見込顧客の目的や関心を知ることができ、見込顧客にマッチした情報発信を行うことができます。

また見込顧客の行動によってマーケティングオートメーションツールが自動的にスコアリングを行いますので、スコアの高い見込顧客をターゲットにして情報発信を行うことができますし、閲覧したWEBページによって見込顧客をセグメント化することもできますので、セグメントごとに最適化させた情報を発信することができます。

これらがうまく成功すれば、見込顧客が再度の問い合わせや申し込みをしてくることもあるでしょう。その中で相手の会社名・会社所在地・電話番号・所属部署名・担当者氏名などがわかれば、さらにレベルの高い見込顧客となりますので、営業部門で実際に電話や訪問などで営業活動を行うことができるようになると思います。

もちろん極少数の見込顧客に対してこれらを行うならエクセルでも充分だと思いますが、ある一定以上の事業規模になれば多数の見込顧客に対して最適化させた情報を一斉配信したいというニーズは出てきますので、マーケティングオートメーションツールがあると効率的だと思います。

こうしたマーケティングオートメーションツールを自社のWEBサイトに導入したいといったご要望に対しても、弊社は今後積極的にお手伝いしていきたいと思っておりますので、またお声を掛けてください。