簿記のすすめ

こんにちは。5月末がもうすぐです。そして6月が終われば半期決算ということで、「もう半年かよ!」と焦りを感じる毎日です。一歩でも前に進むべく頑張ります。さて今週もあまりネタがないので、最近知人と話したことをご紹介します。

会社経営をしていると、会社として納税の義務を負うことになりますから、通常は税理士さんと契約すると思います。私は以前に簿記を学んだことがあったので、自分で会計仕訳を行うのですが、税理士さんに丸投げしている経営者の方々も多いと思います。

それでうまくいくのならそれもいいかもしれません。経営者は本来はもっと価値を創出する仕事に専念すべきだと思いますし。実際に税理士さんに任せておけば、税法的には問題ない会計処理・税務処理をしてくださると思います。ただし経営者の利益に叶ったものかというと別問題ではないでしょうか?

例えば、期末に近づいて税理士さんに損益計算をしてもらったところ、大幅な黒字になっている、と。黒字そのものは喜ぶべきことですが、本当に黒字なのでしょうか?

実は税理士さんに経費の伝票が渡っていないのかもしれません。あるいは渡した伝票が税理士さんのところで会計仕訳されず抜けているのかもしれません。そうなると経費過少になりますから、利益が出るのは当然ですね。

結局のところ、税理士さんは税務代行業を請け負っているわけで、滞りなく決算と税務処理ができれば問題ないわけですから、会計仕訳のひとつひとつや、決算の結果について、熱心に尋ねてこられることは少ないのではないかと思います。税務コンサル契約などが入っている場合はもちろん別ですが。

まぁ、税理士さんを「先生」と崇めて妄信するのではなく、あくまで税務代行業を委託している事業者さんだと考えて、税理士さんの行う会計仕訳や決算内容は経営者が毎月しっかりチェックすべきだと思います。自分の目と頭を使って確認し、自社の利益に叶ったものかどうかを判断するためにも、まずは簿記3級程度の知識を持っておくと良いと思います。

簿記3級取得のために、1ヶ月程度の勉強は必要ですが、経営者にとっては一生使える非常にコスパの良い資格だと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。