CSRについて考えてみませんか?

先日、「CSRをホームページに載せたいのですが、手伝ってもらえませんか?」というご相談をいただきました。CSRってよく聞く言葉ですが、非常に曖昧な概念ですので、「CSRって何?」と聞かれると、なかなかうまく答えられませんね。多少なりともCSRがわかっていないと話し相手すらできませんので、CSRについてちょっと考えてみました。

wikipediaによると、「CSR(corporate social responsibility)は企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をする責任を指す。」ということだそうです。わかるような、わからんような・・・。

言われるまでもなく、企業は社会的存在です。企業は社会の一員として法律を遵守しないといけませんし、税金を納めないといけません。企業である以上、何らかの形でそれらはやっていると思います。ただ実際のところは法律が遵守できていなかったり、税金が納められない企業もたくさんあると思います。

法律を遵守したり、税金を納めるだけでもなかなかの苦労がありますが、さらにCSRという責任を果たせと言われると、さらに大変な話です。ただ企業は社会の一員であることを自覚すべきという考え方をCSRは述べているだけで、具体的に何をするのか、そして何かをした場合のメリットは何か、あるいは何もしなかった場合の罰則は何か等は述べられていないと思います。

企業が何をすべきかは各自で考えましょうということですね。企業は金の亡者のように思われがちですが、身勝手な振る舞いばかりでは誰にも相手にされませんから、実際のところは自らのイメージアップのためにいろいろと社会貢献活動をやっています。

例えば地元のスポーツ振興のために野球チームのスポンサーになることだっていいし、社員用テニスコートを市民に貸し出すことだって良いと思います。会社前の道路を清掃することや、町のお祭りに参加することだって良いと思います。

それなりの年数を経営している企業であれば、何らかの社会活動をやったことがあると思いますし、そういう活動をひとつずつ取り出して、CSRとしてホームページで表明すれば良いと思います。それぐらい気楽に考えると、どの企業でもCSRに書くべきことはあると思いますね。

どうしてもCSRに書くべきことは思い浮かばないのなら、CSRという文脈で企業活動を見つめる事が出来る人に手伝ってもらうと良いかもしれません。コンサルタントさんの中には、CSRを得意とするコンサルタントさんも居られるようですので、そういう方に手伝ってもらうのも良いと思います。