事業再構築補助金の特設サイトが公開されました

先日から話題にしていた事業再構築補助金の特設サイトがようやく公開されました。申請開始は2021年4月15日(木)頃とのことですので、チャレンジする方は今すぐ準備をお進めください!

事業再構築補助金サイト
https://jigyou-saikouchiku.jp/

私も事業再構築補助金は乗り気満々だったのですが、今は意気消沈しております。というのも先だって発表された事業再構築補助金の手引きによると、事業再構築の定義がすごく厳しいのです。(少なくとも私にはそう感じます。)詳しくは経済産業省の手引きをご確認くださいね。

事業再構築指針の手引き
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/pdf/shishin_tebiki.pdf

自分なりに事業再構築の5定義をまとめると・・・
1.新分野展開(今の畑で金鉱を探す) 難易度は一番低そうだが、「製品等の新規性要件」と「市場の新規性要件」が厳しい。
2.事業転換(隣の畑へ引っ越す) 難易度は中程度だが、売上高構成比要件がすごく厳しい。
3.業種転換(隣村の畑へ引っ越す) 難易度は中程度だが、やはり売上高構成比要件がすごく厳しい。
4.業態転換(道具を持ち替える) 難易度は中程度だが、「製造方法等の新規性要件」が厳しいし、「設備撤去等又はデジタル活用要件」が?
5.事業再編(畑を大きくする) 難易度は最も高い。M&Aだろうが、補助金の対象期間内にバイアウトできる?

新分野展開と事業転換と業種転換の3定義は「製品等の新規性要件」と「市場の新規性要件」を少なくとも満たす必要がありますので、これらが鍵になってくるのですが、笑いがこみあげてくるほど厳しいです。

事業再構築なんていうから、今の事業の延長線上で考えていた先々の事業戦略もはまるかなと思っていたのですが、全然はまりそうにないことがわかりました。別の会社に生まれ変わる覚悟が必要ですね。こういうのを事業再構築というのですね・・・。

コロナで痛手を受けた業界のうち、飲食業界の中小企業・小規模事業者は、取り組みやすいかもしれません。旅行業界もそうですね。宿泊業界は不動産を抱えた大資本が多そうですので、売上高構成比要件や売上高10%要件が厳しそうです。建設業界も既存売上が大きいので、売上高構成比要件や売上高10%要件が厳しそうに思います。

飲食業界にせよ旅行業界にせよ、提供する価値に占めるサービスの割合が大きいので、仮に補助金で新事業を始めたとしても、新しい業界、新しい事業で人が付いていけるのかという問題もあります。フランチャイズなら可能かな。考えれば考えるほど、事業再構築って難しいですね。

最初は補助金の奪い合いになるのではないかと思いましたが、ひょっとすると予算が余るのではないかという気がしてきました。どこまで厳格に審査されるかにもよりますね。ダメ元でトライしてみましょうかね・・・。

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