就業規則は誰にために?

先日、久々に中小企業家同友会の月例会に参加しました。例のごとく決められたテーマをもとに議論したのですが、今回のお題は、「就業規則はありますか?また就業規則は誰のためにあると思いますか?」といったものでした。

弊社も就業規則はあります。数年前に作ったものの、あまり運用に活かされていない時期もあったのですが、少し前に一念発起で、社会保険労務士さんに新たに顧問になってもらい、就業規則もイチから制定しました。不明な点は社会保険労務士さんに質問し、ひとつひとつ納得しながら進めましたので、今の就業規則は社員にも公開し、しっかり運用されています。

就業規則は基本的に従業員の労働における権利と義務を明文化したものですので、就業規則の制定に及び腰の経営者も多いことでしょう。以前の私もそうでした。ただ、そうして就業規則から逃げ回っても、従業員を雇っていれば結局のところ労務問題は出てきますので、聞かれたら答えなければなりません。聞かれたときに右往左往しないためにも、就業規則があらかじめ作ってあると安心です。

そんなわけで就業規則は誰のためにあると思いますか?の答えですが、もちろん従業員のためにあるのですが、経営者のためにあるとも思います。双方が納得して労働に従事するための約束事ですので、従業員の信頼度が上がり、従業員の雇用長期化につながります。また従業員のモチベーションに繋がり、生産性向上にも大きく貢献すると思います。