老害化が進行中
齢五十を超えると、老害になっていないかなと気になって、老害の特徴10選みたいなYouTube動画をつい見てしまいます。そういう動画を見ていると自分があまり当てはまっていない気がしてホッとしたりします。あくまで自己評価なので、実際のところはどうなのかわかりませんが。。
「昔は良かった」的な話はあまりしたことがないので、その点では老害は免れているかなと思うのですが、やはり現場を離れて営業的な立ち位置に長くいるせいで、現場の業務ルールを私だけ知らないということが時々あります。
業務ルールそのものは私が現場に居る頃に決めたものが大半ですが、その業務は私の手を離れて、何人かの担当者で引き継がれていっていますから、いつのまにか私が理解している業務ルールと細かいところで違ってしまっているのですよね。確かに現行の業務ルールもその当時に示した根拠には沿っているので丸っきり違うものではないのですが、(私からすると)いつのまにか業務ルールは違っている。「そのルール、私が決めたものと違うのだけど」とその場では言ったのですが、「いやいや、現行ルールでずっと行われていますよ。」と。
いつも当然と思っていたルールが「違う」と言われると結構ショックです。そこからいつもの自問自答が始まりました。ルールの根拠には沿っているので現行ルールは大筋で問題ないし、十年も過ぎると前提条件も変わるのだから、ルールが変わっているのは当たり前、むしろ時代の変化にあわせてお客様の利益に叶う方向でルールを変えてくれていたことには感謝すべきと。
そんなわけで、社内の認識のすり合わせをしようということになったのですが、一瞬でも「そのルール、自分が作ったものなのに」と思ったところが老害的だと思いました。業務ルールも経営指針と同じで、一度制定すればそれは私の手を離れて、みんなのものになります。みんなのものであれば、最初に誰が作ったとかは関係なく、認識の不一致を共有し、会社の経営指針と照らしたうえで、より良いルールで認識を共有すればよいわけです。
自分より前に進んでいることに嬉しくなると同時に、こういう自問自答がこれからどんどん増えていくのだろうなと思うと、複雑な気持ちにもなりましたね。