話が長い
最近、自分が話す様子を撮影した動画をよく見ています。最初は自分の話す様子を見るのが新鮮で、小さな癖がいろいろわかって面白かったのですが、最近これは問題だなと思うことがありました。それは話がとにかく長いということです。
確かに経営者勉強会でも「話を簡潔に」とよく言われます。簡潔に話しているんだけどなと反感を感じていたのですが、いざ自分の動画を見ると本当に話が長い(笑)
なぜこんなに話が長いのだろうと考えていたのですが、以下の3つに起因するんじゃないかなと思いました。
1.前置きが長い
2.考え方のプロセスを示さないと気が済まない
3.自己完結で考える癖が付いてしまっている
1ですが、おそらく昔パソコン教室の講師をしていた癖だと思います。習熟度の違う生徒さんに向けて話すので、丁寧に前置きを話して、レベルを揃えるということに苦心していました。習熟している生徒さんからすると前置きが長いと思われていたと思いますが、習熟していない生徒さんを置いてけぼりにすると教室が崩壊するので、とにかく前置きを丁寧に話していましたね。おそらくその癖が染みついてしまっていて、つい長々と前置きを話してしまうのだと思います。「僕らを信用していないのでは?」と相棒にも言われたのですが、決してそういうわけではなく、ひとりでも置いてけぼりにしないために、ついつい入念に話してしまうのですよね。
2ですが、私の場合、会話のはじめに結論が見えていることは案外少なくて、考え方のプロセスだけはしっかりしているので、思考の流れを垂れ流しながら結論を導き出すのが癖なんですよね。相棒からは「結論を先に言った方がいい」とアドバイスされるのですが、結論を仮に先に言ったとしても、次に「なぜそう思った?」ときっと聞かれるし、理由を後から考えると結論が変わってしまうことがあるので、それなら思考のプロセスを垂れ流した方が省エネなんですよね。思考の流れを話しておくと、それを聞いた他の人が私の思考をトレースしやすいというメリットもあります。
最後に3ですが、もともと自分ひとりで物事を考えるのが好きで、他人とディスカッションしながら考えることはまずありませんでしたので、何かを聞かれると、自動再生のようにいつもの思考のプロセスが勝手に始まってしまうのですよね。そしてそれが最後まで再生されないと、自分でも結論がわからないので、ひとりで延々としゃべる羽目になるわけです。まだ質問ならいいのですが、これが答えを必要としない他愛のない会話だといつもの思考プロセスで処理できないのでフリーズしてしまい、気が付いたら一人ポツーンという状態になります。
このように自分の動画を見ていると、自分のコミュニケーションに致命的な欠落があるのがわかってきました。よくこんな面倒な自分にうちの従業員さんは付き合ってくれたなと本当に思います。感謝しかありませんね。

