コーポレートサイトは求人採用に効果的という話

コロナ明けということで、最近はお客様と話す機会を増やしているのですが、その際に言われて印象的だったのが、「コーポレートサイトが求人採用にすごく効きました!」という言葉です。さらに深掘って聞いてみると、「面接希望者のほぼ100%がコーポレートサイトを見ている」「事業内容を理解してから来てくれる」「いい印象を持ってきてくれる」「面接は自分の印象の答え合わせをしにきているように見える」とのことでした。

コーポレートサイトは営業目的でもなく、求人目的でもなく、様々な利害関係者がご覧になる想定で中立的に作ることが多いので、求人に効いたという声が多いのはなぜだろうと考えていたのですが、おそらく求職者のほうが印象に左右されやすいからかもしれないと思いました。

求職者の行動を考えると、最初は大手求人サイト等で自分の条件に合う企業の検索を行い、数社をピックアップするでしょう。そしてその数社にエントリーして、面接前に会社のコーポレートサイトを見て、面接に臨むのだろうと思います。

大手求人サイトは企業の検索や比較が非常にしやすいために、自分の条件にあった会社を探すのには効果的ですが、情報量は画一的で個性がないので、エントリー先企業の間で、優劣の差は付けにくいのではないかと思います。

ただし、コーポレートサイトは違います。コーポレートサイトは各会社が自由に作成する情報媒体ですので、違いがはっきりと出ます。情報量が薄いコーポレートサイトだと、外向けの情報発信に後ろ向きな会社ではないか?と思われるでしょうし、見やすいデザインになっていないコーポレートサイトだと、見栄えや印象を気にしない会社ではないか?と思われるでしょう。

このように考えると、大手求人サイト等を利用して、求職者の母集団を形成することも大事ですが、それで終わりにするのではなく、コーポレートサイトをしっかり整備して、求職者に良い印象を抱かせることが大事なのではないかと思いました。

コーポレートサイトは、インターネット時代の「会社の顔」です。人々は何らかの目的を持って、御社のコーポレートサイトを訪れ、御社に一定の印象を抱きます。印象は人々のその後の行動に大きく影響するでしょう。効果が曖昧だからといって、コーポレートサイトの整備を後回しにしていると、実は大変な損失を被るかもしれませんよ!