企業姿勢は管理画面の作り込みに現れる

先日、たまたま他社が制作したWordPressサイトの管理画面を拝見する機会がありました。まー見てビックリ。投稿タイプとかほとんど使われていなくて、デフォルトの「投稿」にデータがすべて突っ込んであるような状態でした。グローバルメニューや、サブページ右のサイドメニューまで「投稿」に入っていて、修正するデータがどの「投稿」に入っているのか、探すのが大変。よくこういう管理画面で納品したな、と正直呆れましたね。

WordPress管理画面構築の正しい方法が決まっているわけではありませんので、私たちも批評できる立場ではありませんが、私たちは大きなコンテンツごとに、投稿タイプを分けて、別の「投稿」として作成します。こうすることで、WordPressのサイドメニューにコンテンツ別のメニューが並ぶことになりますので、修正したい箇所に素早くたどり着くことができます。

また、中小企業ではHTMLが使えない管理者様が多いですから、「投稿」にはできる限りカスタムフィールドを作成します。あまりカスタムフィールドを作りすぎると、自由度がなくなるので、クライアントと相談しながら決めますが、できるかぎりカスタムフィールドに定型的な情報を入力できるようにし、非定型の情報やテキスト情報については、デフォルトの本文フィールドにデータを持たせるように設計します。

また、「投稿」のアイキャッチ画像に登録した画像ファイルをフロント画面に自動出力するようにしたり、「投稿」のカテゴリ名を取得して、自動でメニューを出力するようにしたり、できるだけ最小の手間で、WEBサイト運用ができるように管理画面を設計します。納品前に管理画面を管理者様に実際に触ってもらい、使い勝手が悪いところは納品までに無料で修正もします。

これらは私たちが仕事をする中で、改善を繰り返して決まったルールに従っているだけなのですが、こうして全く別のルール(というか適当にやっているようにしか見えない)で構築されている管理画面を見ると、その会社がWEBサイトをどのように考えているか、考え方が透けて見えてしまいます。

おそらく、フロント画面のデザインが良ければそれでよく、管理画面については全く注意を払っていないのではないかと思います。もしかするとスポットの修正費用を稼ぐために、あえてわかりにくい管理画面にしているのではないかと、穿った見方すらしてしまいます。そうでないことを祈りたいのですが・・・

管理画面をカスタマイズしようとすると、ある程度はシステムやプログラムに精通したメンバーが参加する必要があるので、悪意ではなく、そういうメンバーがいないから、誰も問題に気づいていないというのが真実ではないかと思っていますが、いずれにせよお客様には気の毒な話です。

使い勝手が悪く、修正費用ばかり掛かるWEBサイトにならないためにも、管理画面はどのように作成しているのか、ぜひサンプルなどを見せてもらうようにしてください。

次の記事

中小企業の生きる道