お客様インタビュー

本質が伝わるサイトに仕上がり、 同業者やお客様からの 反響がありました。

#1 株式会社鈴木古建築 代表取締役 鈴木大祐様

お客様インタビュー

#1 株式会社鈴木古建築様

建築も食も「本物を届けたい」と語る、株式会社鈴木古建築代表取締役の鈴木大祐様。自らも棟梁であり、職人としてのこだわりを持ち続けて来られた鈴木様に、WEB サイトを制作するに至った経緯や思い、今後弊社に期待すること、そしてご自身の事業についての展望をお伺いしました。

取材日 
2021.07.14
社名
株式会社 鈴木古建築
設立
2017年11月24日
代表
代表取締役 鈴木大祐
所在地
滋賀県彦根市大藪町2654
事業内容
堂宮建築、文化財修復、古民家改修、日本料理
従業員数
建築部門9名 / 飲食部門4名
年間売上高
1億5000万円

※取材当時の情報

事業内容について

御社の事業内容をお聞かせください。

弊社は建築部門と飲食部門の 2 つの柱で動いています。
主軸となるのが建築部門で、文化財及び社寺建築の改修工事など、古い建築の改修建築工事を主にやっております。基本的には、素材が木のものであれば、なんでもやらせてもらうというスタンスですので、小さい小物やテーブル、大きいものだと船とか橋とかまで、木の素材を活かして、それを加工して世に送り出すということをやっております。
飲食部門に関しては、「武相草」という日本料理屋を運営しております。地域の古い建物を活性化するという思いを持っていたところに、古い蔵をなんとか活用出来ないかというお話をいただきました。そこで、まず企画をして建物を改修したのですが、最終的に経営まですることになったというのが経緯です。できるだけ地元に関わりがあるような飲食店が良いなと思っていたところ、縁があって、玄宮園(彦根城の北東にある旧大名庭園)の中にあった「八景亭」という料理旅館(※2017年11月に営業終了)の器を使わせてもらえることになりました。食材に関しては、まだ地のものをなかなか使えていないのですが、やはり琵琶湖のもの、地域のものなども扱っていきたいと思っています。建築もそうなんですが、基本的に本物を知っていただく、本物を提供したい、という思いがありますから、食に関しても日本料理の神髄っていうのを味わっていただきたいと思ってやっております。

リニューアルの経緯と選定理由

本物を提供したい。
ホームページもそういった思いが
伝わるものに仕上げたかった。

サイトを制作するに至った理由をお聞かせいただけますか。

最初は一応自社でホームページ的なものを作ってはいたんです。ただやはりそこに関してはしょせん素人なので。“本物志向”と言っている割に、お客さんに一番最初に提供する、見てもらうホームページが手作り的なものであるのはどうかなと。それで、こっちの意向を本格的に伝えられるものはないかと模索していたところに、ちょうど税理士の方からナックウェブさんを紹介していただいて、サイトの制作を考えました。今はメディアが雑誌のような紙媒体から映像やWEBに変わっているから、ということも理由としてありました。

その際、他のWEB制作会社は検討されなかったのでしょうか?

私としては、どこかで検索して顔が見えない方に仕事を依頼するっていうのが嫌なんです。色んなところを見まくって比較してっていう体系的な依頼の仕方ではなくて、例えば、どこかでお会いして名刺を交換させてもらって、そこの会社がどんな会社なのかというのをホームページで見た上で仕事をお願いしたい。そして何よりも、本質的なところを表現してもらえるかどうかが重要でした。ナックウェブさんはそういう依頼に応えてくれそうだったので、制作をお願いしました。

弊社からご提案した内容であれば、本質的な部分や鈴木様ご自身の思いを表現できそうだったということでしょうか?

そうですね。建築部門に関しては、本質的なところを見てもらえるものとしてホームページを活用したかったので、そういう思いを表現してほしいとお伝えしていました。飲食部門に関しては、食なんでね、どうせ食べるのなら美味しいものを食べたいじゃないですか。食や旅行などは特にそうですが、みなさんネットで検索するでしょうし、その時に目を引くような、実際にこんな店に行きたいなと思えるような、わくわく感のあるページができたらなと依頼させてもらいました。

弊社の業務の進め方や出来上がったサイトについてはいかがでしたか?

今回専門の業者に初めて頼んだので、模索の中で提案をしているし、どこがどうだったというのは正直分からないんです。ただ、ホームページが変わったのを同業者の方が見て、「よくなったね!」、「俺もあれ参考にしたいわ」という声や、手とカンナの写真も「かっこいい」と言われて、それが嬉しかったですね。いきなり建物ばかり見せるのではなくて、次をめくりたくなるような感じになったので、それがありがたかった。ホームページを見ていただいて、本質を伝えるという点では、本当によかったなと思います。

ありがとうございます。他に反響などはございましたか?

まだサイトを出してからの期間が短いこともありますし、ましてやコロナで動きも変わってきているので、どれだけホームページの影響があるのかは正直分からないんです。ただ、武相草の方は、ホームページを見て、県外から来てくださるっていうのがちょこちょこありますね。彦根とかこちらの滋賀県の方で美味しいものを食べたいっていう方が、サイトを見て美味しそうと思って来てくれたというのは聞きます。今後、コロナ禍が終わって海外などからも来てくれたら良いなと思っています。

今後ナックウェブに期待すること

ナックウェブだからこそできる、
横の繋がりを生み出せる場を。

今後ナックウェブに期待することは何でしょうか。

ナックウェブさんはいろんな業種の会社とお仕事をやっておられるじゃないですか。可能であれば、そういうのがみんなでリンクできるようなものがあると良いと思います。例えば、雑誌みたいに色んなページがあって、「建築だとこんな会社があるんだ」とか見られるようなもの。そこから「覗いてみようかな」とか、広がっていくような感じで見られる仕組みがあれば面白いですよね。今はコロナで来られないですが、武相草には海外から来るお客さんもいらっしゃるんですよ。実際に、ニコラス・ケイジさんも 4 回も来てくださったんです。同じく映画の撮影で日本に来たハリウッドの関係者やスタッフの方が自分のインスタに上げて、「日本へ行ったらココに行け」とか宣伝してくれているんですよね。
そんな感じで、どこかで繋がっていったら、全然違うところで話題が生まれていく。ナックウェブだからこそできる、異業種がリンクできるようなものがあると面白いんじゃないですか。

その辺弱い部分ではあります(笑) 作ることにフォーカスし過ぎていたのが実は我々の反省でもあって。ただ取引先はすごく多いのでそこは活かしていきたい。

それが強みだと思うんですよ。どっちみちホームページ自体がオープンなんだから、どこかに交流しやすい雰囲気の場があると良いなと思います。異業種交流ってそうじゃないですか。今銀行がそうですよね。お金以外のことばっかり相談に来るんですよ。顧客データを利用し始めてきた。ナックウェブさんも独自でそういうのを利用したら、こんなところで広がっていったよ、というのが出てくるんじゃないですか。ホームページって会社の紹介をするためにあるものだし、宣伝するためにホームページ制作を依頼するわけだから、そういうのを打ち出して利用した方が良いと思うんですよね。メディアを制作する側としてやっておられるんだから、その辺期待するところではありますよ。

今後の戦略やPR

伝統建築技術で海外へ

御社の今後の戦略やPRを教えていただけるでしょうか。

木工事に関して言えば、今までと変わらず基本は本物志向でいきたいと思っています。木っていうのはすごく長持ちするんですが、定期的なメンテナンスで手入れをしてあげないといけない。最近の修理工事って、うちらに言わせると修理することで建物を破壊しているんですね。表面だけを直して実際は破壊していることに気付かない業者さんも多いんですよ。そうじゃなくて、より長持ちさせる直し方ができる鈴木さんのところにお願いしたい、ということで呼ばれたら良いなと思います。

滋賀県外でのお仕事なども請け負っていらっしゃるのでしょうか?

一昨年は遷宮があった出雲大社、去年だと洋館のホテルとして一番古い富士屋ホテルの改修工事に参加したりしました。あとは、東京のお寺さんで父の代からのお客様がいるので、そちらに行ったりとか。遠方はどうしても経費が掛かるから大変なんですが、とにかく作品を残したいという思いがありますね。新築だけではなくて、古くても良い物を後世に残したいという思いがあるから、そういう仕事に今後も携わっていきたいです。それと、去年、伝統建築工匠の技っていうのがユネスコの無形文化遺産にやっと登録されましたので、それを活かして、できたら海外にも呼ばれるようになれば良いなと思いますね。食に関しても、できれば海外から来た人が参加するようなパーティーなんかにうちが代表で料理を出せれば面白いですよね。やっていることは小さくても、うちにしかできないものを提供できたら良いなと思います。

海外志向もお持ちなんですね。

私はこの業界に入る前に、もともと日本を飛び出して海外に行きたかったんですよ。最初のきっかけは、高校を卒業してアメリカへ行こうと思ったんですが、当時は景気が悪く、お前が来るために職が減るんだぞってことでビザが下りなかったんですね。で、ある人が、「お前、自分で行こうとするからビザが下りないんだよ。向こうが来てくれって言ったら簡単に下りるんだよ。」と。だったら呼ばれる方になったらいいんじゃないかと思って、それが一つの目標でもあったから、向こうから呼ばれて仕事で行きたいなっていうのはずっとありますね。大きいものでなくてもよいから。そういうのが進展としてあったら嬉しいなと思います。そのためにメディア戦略というのも必要なのかなと。あとは、単純に海外への憧れっていうのもあります。子供の頃って漠然とそういったものがあって、大人になるととんでもないことだと思うけど、飛び越えていきたいなと思いますね。

海外進出と日本の伝統建築って真逆なものでもありますよね。

でもね、日本でもそうですけど、お金持ちの方って、例えばヨーロッパの建物を建てたいときに、地元の技術者を呼ぶんですよ。そういう仕事で、私の友達もドバイやアメリカに行っている。ただ、それはゼネコンからの下請けとしてなので、私は個人的に呼ばれるような元請けとして行けたら良いなと思います。あとは、食に関してもそうですね。本当の日本の寿司が食べたいという方が、アメリカに呼んでくれると嬉しいですね。それこそ、ニコラス・ケイジさんがパーティーとかで、「プライベートジェットを送るから料理を作りに来てよ!」とか(笑)そんなことになったら面白いですね。夢は大きく。

制作担当者からのひとこと

ものをつくり、それを提供するということにかける思い。鈴木古建築様と武相草様の両方に共通して感じたのは、そんなものづくりへのしっかりとしたプライドが存在しているということでした。今回、ウェブサイトの制作にあたっては、「通常ならこうする」という一般解を捨て、いかにオリジナルの鈴木様らしいウェブサイトになるかということを考え、一つ一つ丁寧に構築していきました。
“伝統建築のエバンジェリスト” として、ぜひ海外でご活躍されることを楽しみにしております。

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