お客様インタビュー

ナックウェブさんに依頼して良かった。 その一言に尽きます。

#7 株式会社アライ 新井貴大様

お客様インタビュー

#7 株式会社アライ様

滋賀県大津市の本社を拠点に、国内3拠点、海外1拠点で射出成形品の一貫生産体制を敷く株式会社アライ様。
2022年春、社名変更や工場新設など会社変革のタイミングを迎え、コーポレートサイトのリニューアルのご依頼をいただきました。
リニューアルから半年ほど経過したタイミングで、制作のやり取りをご担当いただいた新井貴大様にお話を伺いました。

取材日 
2023.01.30
社名
株式会社アライ
設立
1969年5月
代表
新井之尚
所在地
滋賀県大津市牧3丁目14番1号
事業内容
合成樹脂の成形加工及び販売/成形金型の設計・製作及び販売/その他 各種組立加工
従業員数
85名(日本) パートタイマー含む
70名(ベトナム)
WEBサイト
https://www.arai-gr.com/

※取材当時の情報

事業内容について

御社の事業内容について教えていただけますか。

滋賀県大津市でプラスチックの射出成形業を営んでいます。具体的には、皆さんが日常的に目にする家電製品や車載部品のプラスチック部分を手掛けています。
創業時は組立専門の会社だったのですが、長くお付き合いのある大手メーカーさんから「射出成形の事業を展開してみませんか」とご要望をいただいたことから、成形機を導入し事業を拡大してきました。射出成形機は、射出する製品の大きさによって小型から大型まで様々なものがありますが、弊社では大型の1300トンの機械まで導入しています。現在は、成形や組立はもちろん、自社物流会社を用いた納品までの一貫生産体制でお客様のニーズにお応えしています。
2019年には創業50周年を迎えまして、今後更に飛躍していきたいと考えています。

リニューアルの経緯と選定理由

「面白い」と「分かりやすい」のバランスが一番良いと思いました。

WEBサイトをリニューアルしようと思ったきっかけはございましたか。

サイトをリニューアルする前に、社名の変更があったんですね。「新井製作所」という名前から「アライ」というカタカナ3文字の社名になり、会社のロゴなども一新しました。社内の人事異動などもあり、「これから新しい環境で頑張っていくぞ」と意気込んでいたんです。そして更に、昨今言われているDX化の必要性を感じていました。
そんな状況で自社のWEBサイトを見ると、「あまり手入れされていない、昔ながらのサイトだな」という印象でしたので、サイトの訪問者に興味を持ってもらえるようにリニューアルし、WEBからお客さんを呼び込んでいきたいと考えていました。今までのサイトは他社と比べると弱みになってしまっていましたが、強みに変えようと思ったんです。

WEBサイト制作の委託業者を選ぶ時のポイントは何を基準にされましたか。

様々な制作会社さんのホームページや制作実績を見た上で、面白いと思った会社を選ぼうと考えていました。特に、私たちと同じ製造業ではどういったサイトを作っているのか、ものづくりに対してどのようなアプローチで表現されているのかを一つのポイントとして見ていましたね。
また、その他のポイントとしては、同じ滋賀の会社であることです。やはり地元の会社ですと、やり取りがスムーズだったり、写真撮影に立ち会っていただけたり、制作を進める上で強みになるだろうと思っていました。

今までWEB業界の企業とお付き合いされることは少なかったと思いますが、実際やり取りを行ってみての感想はございますか。

会社によって、それぞれ進め方やアプローチが全く違うんだなと思いました。
ナックウェブさんの場合は、まずは弊社に合ったプランを考えていただき、その上で「動画無しだとこれぐらいのコスト感になりますよ」というような提案をしていただいたので、弊社としてはとてもありがたい内容でした。他の会社さんですと、仮のデザインを10個ほど作ってこられて「この中から選んでください」というようなケースもありましたね。
当初はWEB制作の知識も全く無く進め方も知らなかったので、正直なところ、ある程度勝手に制作会社さんが作ってくれるのだろうと考えていました。ただ、同じ「射出成形」というフレーズを投げかけても、会社によって全然違った形や見せ方の提案が返ってきて、「こんなに違うのか」と正直驚きましたね。
その中でも、「面白い」「見やすい・分かりやすい」という視点に立ち返って、依頼する企業を選定していたと思います。ナックウェブさんは、他社と比べてそのバランスが一番良いと思ったので、最終的にご依頼させていただきました。

業務の進め方について

要望に対して、根気よく対応していただきました。

業務の進め方という観点で、良かった点や悪かった点があれば、お聞かせいただけますか。

chatworkは新鮮でした。こちらが文章を投げかけてすぐにリプライが返ってくるというのはメールには無いスピード感で、こういう進め方も良いなと勉強させていただきましたね。
コロナ禍で、対面でのやり取りからTeamsやZoomなどのオンライン会議に一気に移行したという環境の変化はありましたが、製造業界にはまだ根強いメール文化が残っているんですね。今まで社外の方とはメールでやり取りをしていましたので、チャットを使う機会は全くありませんでした。弊社でも今後そういったツールを導入していきたいと思っているところです。

その他、気になった点はございますか。

実際の業務については、弊社の要望に対して根気よく対応していただいたので、特に悪い点というのは無かったと思っています。ステップを着実に踏みながら進んでいるのが把握できたので、特に不満点はなかったです。
30日間の無料修正期間という制作後のフォローがあるのもありがたかったです。Wordpressの操作方法も教えていただき、運用面でも助かりました。

制作物と運用後の効果について

お問い合わせの件数や質が向上しています。

実際出来上がった制作物については、どのようなご感想をお持ちでしょうか。

射出成形業というのはニッチな世界ですので、WEBサイトの訪問者は主にメーカーの購買の方などに限定されてくると考えています。そういったユーザー層に対して、できるだけ分かりやすいサイトにしたいと考えていましたので、トップページの画面全体に画像を載せることで、一目である程度の規模感が分かるようなデザインにしていただき、ありがたいなと感じています。

サイトの公開から暫く時間が経過しましたが、社外からの反響だったり、数字として結果が現れているなどの変化はございますか。

サイトからのお問い合わせ件数が以前よりもアップしています。
リニューアル後は件数が上がっているとともに、受注確度の比較的高いお客様から声が届いている印象です。みなさんも知っているような大手企業さんからお見積もり依頼が来たり、個人の方から金型のことをお問い合わせいただいたり、問い合わせ内容に目に見える変化がありました。やはり、時代に合わせたサイトデザインにしていただいたことが、そういったお問い合わせの増加や質の向上に繋がっているのかなと考えています。
WEBサイト制作の初期段階では、運用後にどういう効果があるのかというのは見えにくい部分だと思います。社長をはじめ社内メンバーに費用対効果について説明するのはなかなか難しかったのですが、現在結果として出てきているのは非常にありがたいですし、すごいことだなと思っています。

個人の方からもお問い合わせがあるんですね。

「プラスチックの作品を作りたいんですが、金型はいくらぐらいしますか」「100個作る場合の金型の費用を見積もりしていただけますか」などのご質問がありましたね。
現在弊社は、機械のラインナップや組織体制がBtoBに特化した形になっていますが、個人の方からの声が増えてくると、BtoCに向けた戦略も立てやすくなると考えています。3Dスキャナや3D成形機械などを使った金型を使わない成形方法や、小ロット向けの安く作れる金型もご提案していければと思っています。

その他効果が出ている点はあるでしょうか。

求人の応募もかなり増えました。
ホームページのリニューアルと同時期に求人サイトでの募集にも力を入れ出したので、そちらも含めた相乗効果だと思いますが、求人のお問い合わせ件数自体が増えています。求職者の方はハローワークや求人サイトで会社を探しつつも、やはり会社名を検索してホームページも見られると思うんですね。ホームページのイメージが一新されたので良い印象に繋がり、求人サイトでの募集と併せて応募数の増加に繋がってるのかなと考えています。
今後は、独立した求人用ページを作って、本体WEBサイトの方に紐づけるという形も考えていこうと思っています。

総評

予算や内容についても親身に相談に乗っていただき、ありがたかったです。

では、ナックウェブに対しての総評をいただけるでしょうか。

ナックウェブさんに依頼して良かったの一言です。
我々からの要望も多かったと思いますが、着実に取り組んでいただいたおかげで、予算的にも納期的にも満足しています。
依頼する会社さんによっては、要望を出すたびにコストが積み重なって、当初の想定コストを超えるということがあると思います。その点ナックウェブさんは、弊社にあったプランをご用意いただいて、予算と内容についてもすごく親身に相談に乗っていただきましたので、とてもありがたかったなと思っております。

今後ナックウェブに期待すること

今後ナックウェブに期待することはございますか。

WEBサイトの分析を進めていきたいので、ナックウェブさんのお力添えは必要不可欠だと思っています。基本的な閲覧数も把握したいですし、閲覧者はどの地域の方なのかも分析したいですね。
製造業界においては、運賃も大きなコストですので、メーカーさんが気にされる点でもあります。例えば、今までは運賃という壁があって諦めていた遠方の地域でも、サイトの訪問者でその地域の方がいれば営業の可能性があるかもしれない、などと見通しが立てられるのかなと考えています。

それが発展すると、現地に工場を作ったり、あるいは完成品を倉庫に保管することなども考えられそうですね。

そういう見方もできますね。弊社は自社で物流会社もやっておりますので、滋賀県で生産しつつ、メーカーさんの近くに倉庫を作ってそこまで運んで保管するというのが一番現実的な戦略かなと思います。あとは、海外にも目を向けたいですね。海外にある弊社の工場もこれから更に活用していきたいので、アジア圏の方々が日本に興味を持っておられるのであれば、そういった情報はぜひ知りたいところです。

今後の戦略

設計の段階から強い提案力を発揮できる成形会社に

最後に、御社の今後の戦略やビジョンがあれば教えていただければと思います。

製造業を取り巻く環境は時代によって変わり続けていて、今現在は不安定な環境の中にいると思います。バブル期は設備を次々に買ってどんどん製造する時代でしたが、今は製造業全体の人手不足や後継者不足もあり、DXで効率化を図ったりと様々な工夫が必要になっています。そんな状況下でも、やはり製造業であるからこそ、「安心安全高品質」というモノづくりの基本は絶対に捨ててはならないと考えています。全て効率化に走るのではなく、新しいやり方もうまく取り入れながら、バランスを取って進めていくというのが課題だと思っています。
経営資源として「ヒトモノカネ」ということがよく語られますが、弊社は今まで「モノ」に重点を置いていた会社なんですね。いかに効率よく設備を動かしてフル活用させるかということを考えてきましたので、今後は「ヒト」が仕事を作っていくという企業に変えていきたいなと考えています。ただやってきた仕事をこなすのではなく、「こういう風に変えればもっと効率的な生産が出来ますよ」などと、設計の段階から強い提案力を発揮できる会社に変えていきたいなというのは日々思っています。

制作担当者からのひとこと

半世紀の歴史の中で培ってこられた一貫生産できる社内体制や技術力。そのアピールポイントが伝わるよう、ページの構成や写真撮影などにもこだわって制作に取り組みました。
制作時にはスムーズにやり取りをいただき、大変感謝しております。
リニューアル後のお問い合わせの件数や質が向上しているとのことで、まずは一安心しております。
今後も引き続き効果的な運用のお手伝いができればと存じます。

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